京阪・出町柳駅から北へ歩いておよそ10分。御影(みかげ)通りの交差点北側に建つのが「’apelila(アペリラ)」です。
アペリラはオープン以前にパン教室を運営しながら、手づくり市やイベントに出店していたパン屋。
そのおいしさが評判を呼び、京都のパンマニアから一目置かれていた存在です。
待望の実店舗がオープンしたのは今から3年前、2015年9月のこと。
アペリラのパンの特徴はさまざまな種類の自家製酵母を使い分けていることにあります。
たとえば春にはイチゴ、夏にははっさく、秋にはお米や柿といったように、四季折々の旬の食材で酵母を起こし、イーストやベーキングパウダーを使わず、パンを焼き上げています。
使用している小麦は京都・桂の農家から届くクセの少ない小麦粉。
シンプルな味わいは酵母との相性が抜群で、風味や香りを存分に楽しむことができるのだとか。
さらに酵母は焼いたあとも発酵を続けるそうで、パンは日ごとに旨味が増していくため、日にちが経ってもおいしさをキープできるのが特徴です。
またアペリラのパンは卵と乳製品を使っていません。
そのためベジタリアンのお客さまも多いそう。
店内に設けられたカフェスペースではモーニングとランチを提供されていますから、のんびり食事がとれるのは、嬉しいですね!
この日にいただいたのは、ランチプレート。
たっぷりのパンに、サラダとスープが付いてきます。
スープは日によって変わるそうで、訪れたときはトマトスープを出されていました。
トマトスープといっても、トマト缶を使ったものではありません。
アペリラのトマトスープは発酵させたトマトをオリーブオイルで炒め、さまざまな野菜併せて作られているもの。
さすがは発酵のスペシャリストというべきか、絶妙な酸味と旨味、塩加減で、大満足の一品でした。
パンはいずれも優しい味。
市販のパンのような、強すぎる甘みはありません。
そのおかげか、食べると体がゆるむような、リラックス効果を感じるパン。
素材の良さが活きています。
店頭で販売されているパンの種類は、カンパーニュや食パンなどの食事パンからクリームパンやマフィンなどの菓子パンに加えて、クッキーやスコーンといった焼き菓子まで、販売されています。
ヘルシーなランチをはじめ、ちょっとした手土産の購入など、旅先のあらゆるシーンで利用ができそうですね。
ちなみに初来店ということで、購入時に優しげな女性店主さんから、「アペリラのパンについて」の但し書きをいただきました。
とても素敵な計らいに思わず胸がときめきますね。
近くには下鴨神社や鴨川デルタというように、京都を代表する観光名所がありますから、お近くにお越しの際はぜひ足を運んでみてください。
アペリラ お店情報
道案内 | 京阪「出町柳駅」から徒歩約7分 |
住所 | 左京区高野蓼原町36-3 |
電話 | 075-203-8506 |
営業時間 | 水~土 10:00〜16:00 |
定休日 | 日曜・月曜・火曜 |
お店のHP | https://www.facebook.com/Aperiraapelila/ |