京都編

紅葉や青もみじの穴場スポット!京都・山科「毘沙門堂びしゃもんどう」

滋賀県との県境に位置し、古来は関東と関西を結ぶ重要な地点であった京都、山科。

京都の人からしてみても、山科は訪れる機会が少ない地域かもしれません。

ですが勧修寺や醍醐寺、天智天皇陵が創設されるなど、実は京都の文化を色濃く受け継いでいるエリアなんです。

今回はJR山科駅から歩いて行ける「毘沙門堂(びしゃもんどう)」をご紹介します!

JR山科駅から徒歩20分ほどで着く毘沙門堂は、山科盆地を見下ろすことができる、山の中腹に位置します。

(…つまり、到着までけっこうな傾斜がある坂道を歩かねばならないということ!ご来訪の際はぜひ歩きやすい靴で!)

毘沙門堂の名前の由来は、ご本尊に七福神のひとり〝毘沙門天〟を祀っているから。

毘沙門天といえば七福神のなかでは武道成就や夫婦和合の神様として崇められていますよね。
そのためここ毘沙門堂は家内安全や商売繁盛のご利益があり、お正月には祈願のために多くの参拝客が訪れます。

毘沙門天を本尊した寺社は全国にいくつか存在していますが、とりわけ山科の毘沙門堂は祭られている尊像が天台宗の宗祖〝伝教大師・最澄〟のご自作ということから名が知られている山寺。

残念ながらご開帳は330年に1度で、数十年前にすでに済んでしまっているのだとか。

とはいえ宸殿(しんでん)という寺内でもっとも大きい建物のなかには狩野益信作の「動くふすま絵」や、霊殿という死者の魂を祭る場所には狩野主信作「天龍図」が残されていることから、知る人ぞ知る名所だといわれています。

もうひとつの毘沙門堂の魅力は、景色の美しさ。

桜に藤棚、紅葉に雪景色など、四季折々の風景を楽しむことができます。
特に秋ごろの〝敷きもみじ〟は地面全体にもみじが広がり、まるでもみじの絨毯のよう。

わたしが訪れたのは初夏だったので、紅葉にはまだまだ早かったのですが、それでも青もみじや葉桜が青空いっぱいに広がって、コントラストがとても綺麗でした。

人が少ない時期に来訪できたなら、静かに寺院の荘厳さを感じることができますよ。

京都の中心地からはいささか遠い場所にありますが、おごそかな時間をもちたい方にはとてもおすすめ。

わたしは次回〝敷きもみじ〟の時期に訪れたいと思います!

毘沙門堂門跡の情報

道案内 JR山科駅より徒歩20分
住所 京都市山科区安朱稲荷山町18
電話 075-581-0328
拝観時間 8:30~17:000
休み 無休
HP http://bishamon.or.jp/