店主の独り言(日記みたいな)

よく聞かれる「ゲストハウスを開業した理由」を掘り下げて考えてみました

「なんでゲストハウスをだしたんですか?」と聞かれると、
「ゲストハウスに泊まるのが好きだったからです」と答えていましたが…

「なんで好きなんですか?」と聞かれると回答に困る…

なんでゲストハウスが好きなのか~
自分でもちゃんと考えたことはありませんでした。

でも、ゲストハウスをオープンしたいま、なんかその疑問がふと浮かんできて、
自分自身でちょっと知りたくなったので、

今日はなんとなく考えてみることにします 🍀

あ、大前提として、
わたしがゲストハウスをオープンしたのはインバウンドがどうとか外国人が増えてるからとか、、は、
あまり関係ありません 🍀

どっか泊まりたい病

小さい頃から 好奇心の塊だったようで
とくに、「知らない家にいく」「知らない家で寝る」
という行為にワクワクしてたのを覚えています。

幼い頃から両親にキャンプによく連れてってもらって。知らない土地で寝ることに対する耐性がここでついたのかも。

それに加え、
おばあちゃんちに泊まりに行く
いとこの家に泊まりに行く
そんな機会もいっぱいありました。
自分の家じゃない場所で寝ることを嫌がる兄の横で、いつもアンタははしゃいでたよ、と幼少期の話を聞きました (^^)
「アンタはどこ行っても寝れてた」とか。

成長するにつれて宿泊先が友達の家になり、旅先になり、高校を卒業する頃には「泊まりたい欲」がついに海外に向かったのです。

そして18歳の頃、1人オーストリアに渡りました。

あんまり理由はなく、ただただ海外で生活してみたかった〜海外のお家に泊まりたかったんやと… 今思えば単純な理由です*

(高校3年生のときにはまった小説「冷静と情熱の間」の主人公がイタリアで生活をしているのですが、その切ない生活と風景が頭から離れず、ただただ海外での一人暮らしにあこがれていた学生でした。)

 

向こうでは、まず最初の1ヶ月はホームステイをして、そのあと2ヶ月ほどシェアハウスで生活をして、残りの9ヶ月はキャンプ場での生活。
初めは車を家に改装したcaravanでの生活を。そのあとすぐにテント生活。

拠点とする場所はあったけど、
お金を貯めてはテントを背負ってキャンプ場やゲストハウスを転々とした記憶があります。

その時とくに嬉しかったこと
それは、知らない土地で泊まれるという以上に、
ごはんに招待される
ごはんを一緒に食べる

ということでした。

家の中でも、とくにみんなが集まる台所やリビングがだいすき

なにがでてくるんかな〜
その家の核となる台所

がずっと好きやった気がします。

どこに泊まっても、
やっぱり台所。食。
各国の料理を分け合って、
みんなで台所に集まり夜通し喋る!

みんなお金はなかったけど
工夫していろいろ手作りして〜

え、これにこれ混ぜるん?
とか、日本人同士でも驚く発見あったし、
文化が違う者同士になると余計にびっくり!

好奇心大なわたしは
もうその驚き全てが楽しくてしょうがなかったんやと思います。

ほんでもって、
ごはん食べてる輪には音楽も自然とあるし〜

そういう生活を
たった1年ですが、満喫して。

こっち帰ってきたときにはもちろんその分体重も激増して。笑

それで
あ〜こんな場所自分で作りたいな〜

というのが夢になったんです。

かといって
わたし自身めっちゃ料理が好き!とかでもないし台所にこだわりもない。とにかく「誰かの台所」「誰かとの台所」に強く憧れがあったんやと思います。

ごはん作って食べて、寝る。これだけ。笑
これができる場所を作りたかったんです〜

それから、こっちに帰ってきても
暇があったらゲストハウス泊まりに行ってました。国外問わずに、、

そのゲストハウスに泊まるために行き先を決めることすらある。

それで、ゲストハウスをわたしが選ぶとき
やっぱり台所・リビングを見てしまう、、

いくら施設が綺麗くてもいや〜
いくらcafeが併設されててもアルバイトさんがパキパキ働いてるだけじゃ寂しい〜

せめて台所がなくても、リビングが素敵であってほしい〜

しだいに、20代後半からは
ゲストハウスじゃなく
だれかんちに泊まりにいく旅に変わりました。

とくにいまはAirbnbが普及したおかげで、
一昨年のヨーロッパ旅行では
実際の現地人の家に転々とすることができました。

家に泊まらせてもらうから、お客さんとスタッフという関係性ではなく。

ちょっと一部屋借りてくよ~っていう感じで…

対等にリラックスして話すことができます…
家に誰もいない時は一人でくつろがせてもらって、
いてるときは一緒にご飯でも食べようか~とか*

この旅行は
とろとろを作る上ですっごく大きいヒントになりました*

とろとろは最大人数5人なので、
同業者には驚かれることもしばしば。

ゲストハウス とか hostel とかの枠で考えたらちょっと外れるんかもしれないけど、、、

でもいいんですっ *

わたしの家に泊まりにくる感覚で
だれかが遊びにきてくれたら〜

「よかったらコーヒー飲まへん〜?」
って〜
音楽流して〜映画流して〜

そんな場所を作りたいな〜と
思います。

とゆうことで、、、

なんでわたしはゲストハウスが好きなのか?
というテーマがいつのまにか
こんなゲストハウスにしたい。
に変わってしまいましたね *

おしまい