京都の路面電車〝叡山電車〟に乗って、一乗寺駅で下車。
西側に2、3分歩けば、たどり着くのが「AVRIL(アヴリル)」です。
アヴリルは糸の専門店。
ウールやシルク、コットン、麻といったさまざまな種類の糸を取り扱っています。
アヴリルのはじまりは、不良品として残ってしまった10種類の糸でした。
糸は太さや色が少しでも規定のものと異なると、商品にはなりません。
創業者である福井雅己さんは、そうした糸の在り方に疑問をもち、「もっと個性的で自由な糸を作り、使い方までも提案したい」と思うようになったのが創業のきっかけ。
アヴリルの糸のなかには職人が染めたものや何色かを重ねて1つにした糸など、これまであまりみたことがないようなデザインが多く、まさに『個性的で自由な糸』ばかり!
そんなこだわりに共感する人たちが増え、現在では東京・大阪・京都にお店を構えるまでになりました。
それぞれのお店では、色とりどりの糸を10g単位で販売しています。
また初心者のために、指編みキットやアクセサリーキットを取り扱っていて、未経験の方でも無理なく始められるよう、気遣いがなされています。
京都店はアヴリル ペパンという名前のお店。
ペパンとはフランス語で〝種〟を意味します。
「糸がそばにある暮らし」をコンセプトに作られた店内には、糸を実際につくるスペースがあり、自分だけのオリジナルヤーンを作ることができるそう。
ヤーンとは織物や編み物に用いる糸のこと。
つまりオリジナルの糸を使うことで、ほかにはない特別なアイテムを作ることができる!というわけですね。
手作りするのが好きな方にとっては、たまらないサービスではないでしょうか。
内装が可愛いのも、アヴリルが愛される理由のひとつ。
壁一面に並べられる糸は、芸術的で、眺めているだけでもわくわくします。
四季によって糸の種類や配置が変わるので、季節が変わるごとに訪れて、ディスプレイの違いを楽しんでみるのもいいですね。
たくさんの糸があるため、どんな糸を選べばいいか分からない!…なんて方も安心してください。
知識豊富なスタッフさんが、作りたいものに適した糸や、おすすめの糸の組み合わせを教えてくださいます。
自分のために糸を買うのはもちろん、買った糸で作ったアイテムをだれかにプレゼントするのもオススメ。
なかには裁縫がお好きな友人に〝糸そのもの〟を贈る方もいらっしゃるといいます。
ほかにはない『特別な糸』は、あなただけの『特別な贈り物』。
贈り手のあなたにも、贈り先の大切な方にも、きっと嬉しいものになるはずです。
京都の市街地からはやや離れた場所にありますが、近くを通る叡山電車は、紅葉スポット。
秋の観光がてらに訪れてみてはいかがでしょうか?
アヴリル ペパンのお店情報
道案内 | 叡山電鉄 一乗寺駅 徒歩3分 |
住所 | 京都市左京区一乗寺高槻町20-1 |
電話 | 075-724-8055 |
営業時間 | 10:00~18:30 |
定休日 | 不定休 |
お店のHP | https://www.avril-kyoto.com/ |