京都編

京都でわらび餅を食べるなら、あずき処[宝泉堂]が日本庭園付きでおすすめ♪

sachino

趣味のカフェめぐりや散策を通じて、生まれ育った京都の魅力をお伝えします♡

当ブログ「とろスポ-tolotolo spot-」はゲストハウスとろとろの店主と3人の仲間たちで運営しています🍃

秋の京都は、観光のベストシーズン。
なかでも下鴨神社を有する出町柳駅付近は、散策にぴったりのエリアです。

今回ご紹介したいのは、下鴨神社を北へ上がった住宅街の一角にある和菓子店【宝泉堂(ほうせんどう)】。

宝泉堂は1952年に創業し、良質な大納言と黒大豆を使った和菓子に定評がある老舗店。
本店では和菓子販売に加えて、わらびもちや上生菓子がいただける【茶寮・宝泉】も運営しています。

厳かな雰囲気が漂う立派な門構えは、京都らしさを感じますよね。
門をくぐれば、丁寧に手入れされた美しい日本庭園を望むことができ、とても雅で、思わずこちらの背筋も正したくなるような空間です。

築100年越えの建物のなかに入ると、持ち帰り用の菓子がいくつか並んでおり、商品によっては試食が可能。
観光や帰郷の際はお土産として、地元の人は手土産として、多くの方が菓子を買い求めに訪れます。

お土産用の菓子で人気があるのが〝賀茂葵〟(かもあおい)。
賀茂葵は字のごとく、葵の葉をイメージして作られた小豆と砂糖の琥珀菓子。
ハートの形にも見えることから、乙女心をくすぐるとして、買い求める女性客が多いのだとか。
実は葵を模しているのは、見た目の可愛さのためだけではありません。
京都の葵祭を由来としたお菓子なのです。
葵祭といえば京都三大祭のひとつで、平安貴族の衣装をまとった人々が街中を練り歩く有名なお祭り。
下鴨神社を経て上賀茂神社へと向かう様子は、ニュースや新聞の一面を飾ることがありますから、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。

葵祭と名付けられた理由は諸説ありますが、江戸時代に穢れを祓うという意味で〝葵の葉〟を牛車や供奉者の衣服・冠に飾るようになったからだといわれています。

葵の葉を思い浮かべて作られる〝賀茂葵〟は砂糖・小豆・水飴・寒天というシンプルな素材で、甘さ控えめ。
日持ちは14日間ありますから、ご旅行の際のお土産におすすめです。

【宝泉堂】に隣接されているのが【茶寮・宝泉】。
日本庭園を眺めながら、菓子を楽しむことができるお座敷の甘味処です。
四季の美しい移ろいを眺めながら、抹茶をいただく時間は、京都らしい体験といえそう。

写真のような上生菓子と同じく、人気のメニューは〝できたてのわらびもち〟。
作り置きしないため、ソフトな食感が印象的で、上品な味わいなのだとか。
秋が深まるこれからの時期は〝栗きんとん〟を選ぶのもいいですね。
丹波産の栗をしっとり仕上げ、素材を活かした風味は、甘いものが苦手な方でも食べやすいとして、男性客にも人気の逸品。

京都に来たら楽しみたい和菓子。
せっかくなら、買うだけではなく、庭園を楽しめる茶寮の利用をしてみてくださいね!
ごちそうさまでした🌿

宝泉堂 お店情報

道案内 市バス 下鴨東本町下車 徒歩5分
住所 京都市左京区 下鴨膳部町 21
電話 075-712-1270
営業時間 月~土 10:00~17:00
定休日 日・祝
お店のHP http://www.housendo.com/index.html